TPM

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パソコンのセキュリティ対策部品 TPMって?

- TPMとはTPMは「Trusted Platform Module(トラステッド プラットフォーム モジュール)」の略称で、パソコンやスマートフォンなど、様々な機器に組み込まれるセキュリティチップです。まるで小さな金庫のように、機器内部でデジタルデータの安全を守ります。従来のソフトウェアによるセキュリティ対策だけでは、OSやプログラムの脆弱性を突いた攻撃によって、重要なデータが盗み見られたり、改ざんされたりするリスクがありました。しかし、TPMは独立したハードウェアとして機能するため、ソフトウェアレベルの攻撃の影響を受けにくく、より強固なセキュリティを実現できます。TPMの大きな特徴は、暗号鍵の生成と保管を行うことです。暗号鍵とは、データを暗号化したり、復号したりするための電子的な鍵です。TPMは、この暗号鍵を外部からアクセスできない安全な領域に保管します。そのため、仮に機器がマルウェアに感染したとしても、TPMに保管された暗号鍵は盗まれにくく、データの機密性が保たれます。TPMは、データの暗号化だけでなく、機器の起動時における改ざん検知にも役立ちます。TPMは、起動時に読み込まれるプログラムやデータのデジタル署名を検証することで、不正な改ざんが行われていないかを確認します。もし、改ざんが検知された場合は、起動を中断したり、警告を表示したりすることで、被害を未然に防ぎます。このようにTPMは、現代のデジタル社会において、重要なデータやシステムを様々な脅威から守る上で、重要な役割を担っています。