データ保存の要!DRAMって?
- DRAMとその役割DRAMは「Dynamic Random Access Memory」の略称で、現代の様々な電子機器に欠かせない記憶装置です。パソコンやスマートフォン、ゲーム機など、私達の身の回りにある多くの機器が、このDRAMを搭載しています。では、DRAMは電子機器の中で具体的にどのような役割を担っているのでしょうか。DRAMは、例えるなら「作業台」のような役割を持っています。パソコンで文章を作成する場面を想像してみてください。キーボードで入力した文字や、編集中の文章データは、全て一時的にDRAMに保存されます。CPUと呼ばれる、人間の脳に相当する部分は、DRAMに置かれたデータを読み書きしながら、文章作成の処理を行います。もしDRAMが無ければ、CPUは都度HDDやSSDといった、より低速な記憶装置からデータを読み込む必要があり、処理速度が大幅に低下してしまいます。DRAMの特徴は、データへのアクセス速度が速く、容量も比較的大きい点にあります。そのため、一時的に多くのデータを処理する必要がある場面に最適です。ただし、DRAMは電力が供給されている間のみデータを保持できるという性質があり、電源を切るとデータは消えてしまいます。このように、DRAMは電子機器の処理速度を支える、非常に重要な役割を担っていると言えます。