政府システムとクラウド:ISMAPの概要
近年、多くの企業が業務効率の向上や経費削減を目的として、情報をインターネット上のサーバーで管理するクラウドサービスを取り入れるようになってきました。政府機関においても例外ではなく、クラウドサービスの導入が検討されています。しかし、政府機関が扱う情報は国民の生活や国の安全に関わる機密性の高いものが多く、取り扱いを少しでも間違えると、大きな影響を与える可能性があります。そのため、セキュリティの確保は政府機関にとって最も重要な課題といえます。
そこで、政府が求めるセキュリティ水準を満たすクラウドサービスをあらかじめ評価し、安全と認められたサービスだけを登録する制度として、「ISMAP」が登場しました。この制度により、政府機関は、ISMAPに登録されたクラウドサービスを安心して利用することができます。ISMAPは、政府機関のクラウドサービス導入を促進し、国民へのより良いサービス提供の実現に向けて、重要な役割を担っています。