通信技術

インターフェース

あらゆるモノが繋がる未来:IoTの世界

近年、よく耳にするようになった「モノのインターネット」。これは、英語の「Internet of Things」を略した「IoT」とよばれる概念を指し、これまでインターネットとは無縁だった身の回りの様々な「モノ」をインターネットに接続することで、私たちの生活をより便利で快適にすることを目指しています。 従来、インターネットに接続されていたのは、主にパソコンやスマートフォン、タブレット端末など、私たち人間が情報発信や受信を意識的に行うための機器でした。しかし、IoTの概念では、これらに加えて、家電製品や自動車、建物、さらには道路や橋などのインフラに至るまで、あらゆる「モノ」がインターネットにつながることを想定しています。 例えば、冷蔵庫がインターネットに接続されれば、冷蔵庫内の食材の残量を自動的に把握し、足りない食材をオンラインで注文したり、最適なレシピを提案したりすることが可能になります。また、自動車に搭載されたセンサーがインターネットを通じて道路状況や交通情報をリアルタイムに取得することで、渋滞を回避したスムーズな走行や、事故の発生を未然に防ぐための安全運転支援などが実現できます。 このように、IoTは、私たちの生活を様々な面で大きく変革する可能性を秘めています。今後、センサー技術や通信技術のさらなる進化、そして普及に伴い、IoTはますます私たちの身近なものとなっていくでしょう。
その他

家庭内ネットワークの新常識?PLCを解説

- PLCとはPLCとは、「電力線搬送通信」の略称で、家庭やオフィスなどに既に敷設されている電力線を使ってデータ通信を行う技術です。 LANケーブルや光ファイバーを新たに設置する必要がなく、コンセントにPLCアダプターを接続するだけで、手軽にネットワークを構築できます。 PLCは、既存の電力インフラを活用するため、配線工事の手間やコストを抑えられる点が大きなメリットです。そのため、インターネット回線を部屋の隅々まで手軽に広げたい場合や、配線工事が難しい場所でもネットワークを構築したい場合などに適しています。 PLCを利用するには、インターネットに接続するモデムやルーターと接続する「親機」と、パソコンやゲーム機などを接続する「子機」の2種類のPLCアダプターが必要になります。親機と子機をコンセントにそれぞれ接続し、ペアリング設定を行うことで、電力線を介してデータ通信が可能になります。 PLCの通信速度は、電力線の状態や周囲の環境に影響を受けやすく、LANケーブルや光ファイバーと比較すると速度が遅くなる場合がある点は留意が必要です。また、電子レンジなどの電化製品の使用状況によっても通信速度が不安定になる場合があります。