関係性の強さを測る!相関係数の基礎知識
世の中には、一見関係なさそうでも実は深く結びついているものや、逆に関係ありそうで全く無関係なものなど、様々なものが存在します。例えば、気温の変化とアイスクリームの売上はどうでしょうか。気温が上がればアイスクリームの売上が伸び、気温が下がれば売上が落ちるといったように、二つの間には何らかの関係性がありそうです。また、勉強時間とテストの成績の関係も気になるところです。勉強時間が長くなればテストの成績が上がり、短ければ成績が下がるというように、こちらにも関係性がありそうです。
しかし、これらの関係性を感覚だけで捉えるのではなく、数値で表して客観的に分析できたらより深く理解することができます。そこで役に立つのが相関係数です。相関係数は、二つの要素の間の関係性の強さを-1から1までの数値で表します。相関係数が1に近いほど正の相関が強く、一方が増加すればもう一方も増加する傾向があります。逆に-1に近いほど負の相関が強く、一方が増加すればもう一方は減少する傾向があります。そして、0に近い場合は相関が弱く、二つの要素間に明確な関係性は見られないと言えます。
このように、相関係数を用いることで、一見関係なさそうなもの同士の関係や、逆に関係ありそうなのに実は無関係なものなど、様々な事象の関係性を客観的に分析することができます。