データのつながりを測る!ピアソンの相関係数
- ピアソンの相関係数とはピアソンの相関係数は、2つの変数の間にある直線的な関係の強さを数値で表す指標です。気温とアイスクリームの売上のように、一方の変数が変化するともう一方の変数も一定の傾向を持って変化する場合、そこに相関関係があると言えます。この相関係数は、-1から1までの値を取り、関係の強さと方向を示します。* 相関係数が1に近い場合は、2つの変数間に強い正の相関関係があります。つまり、一方の変数が増加すると、もう一方の変数も増加する傾向があります。気温とアイスクリームの売上はこの例に当てはまります。気温が上がるとアイスクリームの売上も増える傾向があると言えるでしょう。* 相関係数が-1に近い場合は、2つの変数間に強い負の相関関係があります。つまり、一方の変数が増加すると、もう一方の変数は減少する傾向があります。例えば、車の燃費と走行距離の関係が考えられます。燃費が良い車ほど、走行距離が長くなる傾向があると言えるでしょう。* 相関係数が0に近い場合は、2つの変数間に直線的な関係はほとんどないと解釈できます。 ただしピアソンの相関係数は、あくまで直線的な関係の強さを表すものであり、関係性の種類を示すものではありません。2つの変数間に曲線的な関係がある場合でも、ピアソンの相関係数が0に近くなることがあります。ピアソンの相関係数を用いることで、2つの変数の関係性を客観的に把握し、分析に役立てることができます。