試行錯誤で学ぶAI: エージェント入門
- エージェントってなに?人工知能の分野でよく耳にする「エージェント」という言葉。まるでSF映画に出てくるような響きですが、一体どのようなものなのでしょうか? 簡単に言うと、エージェントは与えられた目標を達成するために、自ら考え行動するプログラムのことです。 人間が一つずつ指示を与えなくても、環境を観察し、試行錯誤しながら、自律的に行動します。例えば、部屋の掃除をするロボットを想像してみてください。このロボットが「部屋をきれいにする」という目標を与えられたエージェントだとします。エージェントは、まず部屋の状態を観察します。そして、床にゴミが落ちているのを見つけると、それを拾ってゴミ箱へ捨てます。テーブルの上のおもちゃを片付けるのもエージェントの仕事です。このように、エージェントは自ら状況を判断し、適切な行動を選択することで、最終的な目標を達成しようとするのです。エージェントは、人間が教えなくても、自力で最適な行動を学習していくことができるのが大きな特徴です。 例えば、掃除ロボットの場合、最初はゴミとそうでないものの区別がつかないかもしれません。しかし、試行錯誤を繰り返す中で、色や形などの特徴を学習し、精度を向上させていきます。このように、経験から学び成長していく能力こそが、エージェントの最大の魅力と言えるでしょう。