ウェブマイニング:データの海から知識を掘り出す
- ウェブマイニングとはインターネットの普及により、日々、膨大な量のデータがウェブ上に蓄積されています。このような状況下で、ウェブ上に散らばるデータから価値ある情報を見つけ出す技術が注目されています。それが「ウェブマイニング」です。従来のデータマイニングは、企業や組織内にあるデータベースなど、比較的取得が容易なデータを用いて分析を行っていました。一方、ウェブマイニングは、インターネットという巨大な情報空間を対象とする点が大きく異なります。例えば、私たちが普段何気なく利用している検索エンジンも、ウェブマイニングの一種と言えます。検索エンジンは、ウェブページを巡回し、そこに含まれるキーワードやリンク構造などを解析することで、ユーザーにとって最適な検索結果を表示しています。また、ショッピングサイトで商品レビューを参考にしたり、ニュースサイトで話題のトピックを確認するのも、広義の意味ではウェブマイニングに含まれます。一般的にウェブマイニングでは、人手ではなく、プログラムを用いて自動的に情報を収集します。そして、集めたデータを統計処理や機械学習などの手法を用いて分析することで、隠れたパターンや規則性を見つけ出したり、未来予測に役立てたりします。ウェブマイニングによって、企業は顧客のニーズをより深く理解し、商品開発やマーケティング戦略に活用できます。また、社会全体の動向を把握することで、より効果的な政策立案や社会問題の解決にも繋がると期待されています。