SDN:ネットワークを柔軟に、ソフトウェアで制御
- 従来のネットワークが抱えていた問題点従来のネットワークは、それぞれの機器に対して個別に設定や管理を行う必要があり、複雑で時間と手間がかかるものでした。 例えば、新しい機器をネットワークに追加する場合、IPアドレスやサブネットマスクなどのネットワーク情報を設定する必要があり、さらに、ファイアウォールやセキュリティ設定なども個別に行う必要がありました。このような作業は、小規模なネットワークであればまだ対応可能ですが、大規模なネットワークや、頻繁に機器の追加や変更が発生する環境では、その作業負荷は膨大なものとなります。ネットワーク管理者は、膨大な数の機器の設定変更やトラブルシューティングに追われ、本来の業務に集中することが難しくなる可能性もあります。また、従来のネットワークは、設定変更を反映するためにネットワーク機器を再起動する必要がある場合もあり、その間はネットワークが停止してしまうという問題もありました。これは、ビジネスの継続性を重視する企業にとって大きな課題であり、ダウンタイムを最小限に抑えることが求められます。さらに、従来のネットワークは、柔軟性や迅速性に欠けるという課題もありました。例えば、新しいサービスを迅速に展開したり、トラフィックの急増に柔軟に対応したりすることが難しく、変化の激しいビジネス環境に対応していくのが難しい状況でした。