SL理論:状況に応じたリーダーシップとは
- SL理論とはSL理論は、リーダーシップのスタイルは状況に応じて変化させるべきであるという考え方です。従来のリーダーシップ論では、カリスマ性や明確なビジョンを持つ、いわゆる「カリスマ型リーダー」が理想とされてきました。しかし、どんな状況下でも同じリーダーシップスタイルが有効であるとは限りません。SL理論では、リーダーの行動は、部下の成熟度や置かれている状況によって柔軟に変えるべきだとされます。例えば、経験が浅く、指示や指導が必要な部下に対しては、具体的な指示や指導を与える「指示型リーダーシップ」が有効です。一方、経験豊富で自立している部下に対しては、目標設定や権限委譲を行う「参加型リーダーシップ」や、部下に任せる「委任型リーダーシップ」が有効です。このように、SL理論では、固定観念にとらわれず、その時々に最適なリーダーシップを発揮することが、組織の成果に繋がると考えられています。状況に合わせて柔軟にリーダーシップスタイルを変えることで、部下のモチベーションを高め、能力を最大限に引き出すことが可能になります。