MedAD

アルゴリズム

データのばらつきを見る: 平均絶対偏差 MedAD

- 平均絶対偏差 MedAD とはデータのばらつき具合、つまりデータがどれだけバラバラな値をとるのかを示す指標は数多く存在します。その中でも、平均絶対偏差 MedAD は、データの中心からの散らばり具合を理解するのに役立つ指標の一つです。MedAD を計算するには、まずデータ全体の中心、つまり平均値を求めます。次に、各データと平均値との差の絶対値を計算します。この計算によって、各データが平均値からどれだけ離れているかを正の値で表すことができます。これらの絶対値を全て合計し、データの個数で割ることで、MedAD が得られます。MedAD は、平均値からの距離の平均と解釈することができます。MedAD の値が大きい場合は、データが平均値から大きく離れている、つまりデータのばらつきが大きいことを示しています。逆に、MedAD の値が小さい場合は、データが平均値の近くに集まっている、つまりデータのばらつきが小さいことを示しています。MedAD は、他のばらつきの指標と比べて、外れ値の影響を受けにくいという特徴があります。外れ値とは、他のデータから大きく離れた値のことです。MedAD は、差の絶対値を計算するため、外れ値が大きくてもその影響が抑えられます。そのため、外れ値を含むデータのばらつき具合を分析する際に、MedAD は有効な指標となります。