いまさら聞けない?クラウドの仕組み
- クラウドとはインターネットを介して、必要な時に必要なだけコンピューター資源を利用できる仕組みを「クラウド」と呼びます。従来のコンピューター利用では、企業は自前でサーバーやソフトウェアといった情報システム資源を抱え、多大なコストをかけて運用・管理する必要がありました。しかし、クラウドの登場によって、そうした負担が軽減されつつあります。インターネットに接続できる環境さえあれば、誰でも手軽にクラウドサービスを利用できます。身近な例としては、インターネット上でファイルを保存できるオンラインストレージサービスや、手紙のようにメッセージのやり取りができる電子メールサービスなどが挙げられます。近年では、企業が社内システムにクラウドを採用するケースも増えています。顧客管理や会計処理といった基幹業務システムはもちろんのこと、近年需要が高まっている人工知能(AI)開発のための計算資源なども、クラウドで手軽に利用できるようになっています。クラウドは、従来の情報システムにおけるコストや管理の負担を軽減するだけでなく、場所を選ばずにサービスを利用できるという利便性も兼ね備えています。今後も、私たちの生活やビジネスを支える基盤として、クラウドの重要性はますます高まっていくと考えられます。