機械学習の要!汎化誤差を理解する
- 汎化誤差とは?
機械学習の目的は、コンピュータに大量のデータからパターンを学習させ、未知のデータに対しても正確な予測をできるようにすることです。
私たちが機械学習モデルの訓練に使うのは、手元にある既知のデータです。このデータを「訓練データ」と呼びます。しかし、モデルの真価が発揮されるのは、訓練データではなく、まだ見ぬ新しいデータに直面した時です。
例えば、猫を判別する画像認識モデルを開発すると考えてみましょう。訓練データには、様々な種類の猫の画像と「これは猫です」というラベルが付けられています。モデルはこのデータから猫の特徴を学習し、新しい画像を見たときに、それが猫かどうかを判断できるようになります。
この時、重要なのは、モデルが訓練データの猫だけに反応するのではなく、見たことのない種類の猫の画像に対しても、それが猫であると正しく認識できるかどうかです。
この、未知のデータに対する予測能力を測る指標こそが「汎化誤差」です。汎化誤差が小さいほど、モデルは未知のデータに対しても正確な予測を行うことができ、汎用性が高いと言えます。逆に、汎化誤差が大きい場合は、モデルは訓練データに過剰に適合してしまい、新しいデータに対応できない「過学習」の状態に陥っている可能性があります。