「平均」の英語表現:AverageとMeanの違いとは?
私たちは日常生活で「平均」という言葉を頻繁に使います。例えば、学校のテストでは「平均点」がどれくらいだったのかが気になったり、天気予報では「平均気温」を通じて一日の気温を把握したりします。また、スーパーで買い物をする際に「平均価格」を意識することもあるでしょう。
このように、様々な場面で登場する「平均」ですが、一般的には与えられた数値の合計を、その数値の個数で割ることで計算します。例えば、5人のテストの点数が30点、60点、70点、80点、90点だった場合、合計点は330点です。これを人数の5で割ると66点になるので、この場合の平均点は66点となります。
ただし、この「平均」は必ずしも全ての場合において最適な指標とは言えません。なぜなら、極端に大きな値や小さな値が含まれている場合、その影響を大きく受けてしまうからです。例えば、10人の年間所得が300万円、400万円、500万円と続き、最後の1人が1億円だったとします。この場合、平均所得は約1400万円になりますが、10人中9人は平均よりもはるかに低い所得であるため、平均値だけで実態を正確に表しているとは言えません。このような場合には、「中央値」や「最頻値」といった別の指標も参考にしながら、データ全体を多角的に見ていく必要があるでしょう。