セキュリティの落とし穴:フォールスネガティブとは?
私たちは、コンピューターウイルスや不正アクセスといった、悪意のあるソフトウェアや行為から大切なデータを守るため、日々セキュリティ対策に追われています。様々なセキュリティソフトが開発され、私たちの安全を守ってくれていますが、残念ながら完璧な防御壁を築くことはできません。なぜなら、悪意のある攻撃方法は日々進化し続けており、セキュリティソフトがそれらを完全に予測し、防ぎきることは不可能だからです。
そして、この完璧ではないがゆえに、セキュリティ対策においては「誤検知」という問題が必ず発生します。 誤検知とは、セキュリティソフトが安全なファイルやプログラムを危険だと誤って判断したり、逆に危険なファイルやプログラムを安全だと誤って判断したりしてしまうことです。前者を「フォールスポジティブ」、後者を「フォールスネガティブ」と呼びます。
フォールスポジティブは、必要なファイルを開けなくなったり、システムの動作を不安定にさせてしまう可能性があります。一方、フォールスネガティブは、より深刻な問題を引き起こす可能性があります。悪意のあるプログラムの実行を許してしまい、コンピューターウイルスへの感染や情報漏洩といった、大きな被害につながる可能性もあるからです。このように、セキュリティ対策における誤検知は、私たちに様々な課題を突きつけています。