
PM理論:リーダーシップの二つの側面
- PM理論とはPM理論は、組織や集団を率いるリーダーの行動を分析し、効果的なリーダーシップを理解するための枠組みです。この理論では、リーダーシップのスタイルを「目標達成」と「集団維持」という二つの軸で捉えます。「目標達成」は、リーダーが組織やチームの目標を達成するために、計画を立て、指示を出し、進捗を管理する行動を指します。具体的には、仕事の役割分担を明確化したり、達成目標を具体的に設定したり、業務の進捗状況を細かく確認したりといった行動が挙げられます。一方、「集団維持」は、リーダーがチームメンバー間の良好な関係を築き、働きやすい雰囲気を作り出す行動を指します。例えば、メンバーの意見に耳を傾け、互いに協力し合える環境を作ったり、メンバー一人ひとりの意見を尊重し、認め合える雰囲気作りをしたりといった行動が考えられます。PM理論は、どちらか一方の軸に偏るのではなく、「目標達成」と「集団維持」のバランスをうまくとることが、効果的なリーダーシップには重要であると説いています。組織やチームの状況、メンバーの成熟度などに合わせて、どちらの行動を重視するべきかを判断し、柔軟に対応していくことが求められます。