画像認識のロバスト性を高めるプーリング
- プーリングとはプーリングは、画像認識の分野で頻繁に利用される画像処理技術の一つです。この技術の主な役割は、画像の解像度を下げること、つまり画像サイズを縮小することです。画像データは、画素と呼ばれる小さな点が集まってできています。この画素の集まりを、例えば縦横それぞれ2個ずつ、合計4個で一つのグループだと考えてみましょう。プーリングでは、このグループの中から特定のルールに基づいて代表となる画素を選び出し、その画素だけで新しいグループを作ります。代表となる画素の選び方には、いくつかの方法があります。よく用いられるのは、グループの中で最も値が大きい画素を選ぶ「最大プーリング」と呼ばれる方法です。他にも、グループ内の画素の値を平均して代表値とする「平均プーリング」などがあります。このように、プーリングによって画像のデータ量は減りますが、画像の重要な特徴を表す情報は維持されます。これは、画像認識においては、多少の画像の変化があっても、それが同じものであると認識することが重要となるためです。プーリングは、画像認識の処理を効率化し、より正確な認識結果を得るために役立っています。