プログラムレジスタ:コンピュータの心臓部
私たちが普段何気なく使っているコンピュータは、実は決められた手順に従って動く機械です。その手順を指示するのが「プログラム」であり、プログラムはコンピュータへの命令を順番に書き出した「レシピ」のようなものと言えます。コンピュータはこのレシピ通りに材料を処理し、様々な結果を出力してくれるのです。
では、コンピュータはこのレシピをどのように読み進めているのでしょうか?その鍵を握るのが「プログラムレジスタ」と呼ばれる記憶領域です。プログラムレジスタは、コンピュータが次に実行すべき命令が書かれた場所を記憶しておく役割を担っています。料理に例えるなら、レシピの今見ている行を指し示す「指」のようなものです。
コンピュータは、プログラムレジスタが指し示す命令を一つずつ実行し、その後、プログラムレジスタを次の命令へ移動させます。この繰り返しによって、プログラムは開始から終了まで順番通りに実行されるのです。つまり、プログラムレジスタはプログラムの流れを制御する、いわばコンピュータの「指揮者」と言えるでしょう。