機械学習の要!目的関数とは?
- 目的関数とは
機械学習は、大量のデータからコンピュータにパターンを学習させ、未知のデータに対しても予測や分類などを可能にする技術です。この学習プロセスにおいて、モデルがどの程度正確にタスクを実行できているかを評価するために、「目的関数」が重要な役割を担います。
目的関数は、モデルの予測値と実際の値との間の誤差を数値化します。例えば、画像に写っている動物を予測するモデルがあるとします。このモデルに猫の画像を入力した際に、モデルが犬と予測した場合、予測と実際の値の間には大きな誤差が生じます。逆に、猫と正しく予測した場合には誤差は小さくなります。
目的関数は、この誤差を最小化するようにモデルのパラメータを調整するために用いられます。パラメータとは、モデルの内部構造を調整するための設定値のようなものです。学習プロセスでは、様々なパラメータの組み合わせを試しながら、目的関数の値が最小となる最適なパラメータを探します。
つまり、目的関数はモデルの性能を測る指標であり、より精度の高いモデルを構築するために欠かせない要素と言えるでしょう。目的関数の種類は多岐にわたり、解きたい問題やデータの種類に応じて適切なものを選択する必要があります。