メモリー管理

その他

断片化: メモリ管理の悩みの種

- フラグメンテーションとは コンピュータの中で情報を記憶しておく場所をメモリと呼びますが、このメモリを管理する上で「フラグメンテーション」という現象が起こることがあります。これは、例えるなら図書館の書架のようなもので、たくさんの本が置かれているとします。 最初は整然と本が並んでいたとしても、そこから何冊か本を取り出したり、また別の場所に本を戻したりするうちに、書架には少しずつ空いたスペースが生まれていきます。最初は小さな隙間でも、これを繰り返していくうちに、一見すると書架全体では空いている場所が多いように見えても、実際には大きな本を一冊丸ごと入れることのできるまとまったスペースはなくなってしまうことがあります。このような状態をフラグメンテーションと呼びます。 コンピュータのメモリでも同じようなことが起こります。ファイルを保存したり削除したりする操作を繰り返すうちに、メモリ上には使用されていない小さな領域が散らばってしまいます。すると、新しく大きなサイズのファイルを保存しようとした際に、メモリ全体の空き容量は十分にあるにもかかわらず、一箇所にまとまった領域がないため保存できない、という事態が発生してしまうのです。これがフラグメンテーションによって引き起こされる問題です。