画像認識の立役者:畳み込み処理を紐解く
- 畳み込みとは
畳み込みは、画像認識の分野において画像データから重要な情報を引き出すために欠かせない処理です。
簡単に言うと、畳み込みは画像に対して特殊なフィルターをかける処理と言えます。このフィルターは「カーネル」とも呼ばれ、小さな格子状の数字の集まりで表されます。
カーネルは画像の上を滑るように移動しながら、各位置で画像の画素値とカーネルの数字を掛け合わせて、その合計値を新しい画像の画素値として出力します。 この処理によって、元画像の特定の特徴が強調された新しい画像が生成されます。
例えば、輪郭を検出するカーネルを用いると、画像中の色の変化が大きい部分、つまり輪郭が強調された画像が得られます。また、ぼかし効果を加えるカーネルや、特定の方向に伸びた線を強調するカーネルなど、様々な効果を持つカーネルが存在します。
畳み込みは、画像認識だけでなく、音声処理や自然言語処理など、様々な分野で応用されています。