クイックソート:その仕組みと利点
クイックソートは、バラバラなデータの集まりを、小さい順あるいは大きい順に整えるための方法の一つです。この方法は、他の整列方法と比べて、多くの場合で処理が速いという特徴があります。そのため、「クイック」ソートという名前が付けられています。
このクイックソートは、「分割統治法」と呼ばれる考え方を利用しています。これは、大きな問題を、解決しやすい小さな問題に分割し、それらを一つずつ解決していくことで、最終的に元の大きな問題を解決するという方法です。
クイックソートでは、まず、データの集まりの中から、基準となる値を一つ選びます。そして、この基準値より小さい値を集めた部分と、基準値より大きい値を集めた部分に、元のデータの集まりを分割します。この操作を「分割」と呼びます。
分割されたそれぞれの部分に対しても、同様の操作を繰り返します。つまり、それぞれの部分の中で基準値を決め、その値に基づいてデータをさらに分割していくのです。このように、問題を分割していくことで、最終的には、それぞれの部分が一つの値だけを持つ状態になります。この状態になれば、データはすでに整列されていることになるので、最後に分割された部分をつなぎ合わせることで、元のデータの集まり全体が整列された状態になるのです。