ソート

アルゴリズム

クイックソート:その仕組みと利点

クイックソートは、バラバラなデータの集まりを、小さい順あるいは大きい順に整えるための方法の一つです。この方法は、他の整列方法と比べて、多くの場合で処理が速いという特徴があります。そのため、「クイック」ソートという名前が付けられています。 このクイックソートは、「分割統治法」と呼ばれる考え方を利用しています。これは、大きな問題を、解決しやすい小さな問題に分割し、それらを一つずつ解決していくことで、最終的に元の大きな問題を解決するという方法です。 クイックソートでは、まず、データの集まりの中から、基準となる値を一つ選びます。そして、この基準値より小さい値を集めた部分と、基準値より大きい値を集めた部分に、元のデータの集まりを分割します。この操作を「分割」と呼びます。 分割されたそれぞれの部分に対しても、同様の操作を繰り返します。つまり、それぞれの部分の中で基準値を決め、その値に基づいてデータをさらに分割していくのです。このように、問題を分割していくことで、最終的には、それぞれの部分が一つの値だけを持つ状態になります。この状態になれば、データはすでに整列されていることになるので、最後に分割された部分をつなぎ合わせることで、元のデータの集まり全体が整列された状態になるのです。
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バブルソートでデータを並び替える

- バブルソートとはバブルソートは、データを順番に並べ替えるためのアルゴリズムの一つです。その名の通り、まるで水中の泡のように、軽いデータが徐々に上に浮かび上がっていく様子から「バブルソート」と名付けられました。では、具体的にどのようにデータが並び替えられるのか見ていきましょう。例えば、数字がランダムに並んだリストがあるとします。バブルソートでは、まずリストの先頭から順番に隣り合った二つの数字を比較します。もし左側の数字が右側よりも大きい場合は、ふたつの数字を入れ替えます。この比較と入れ替えの操作を、リストの最後まで繰り返していきます。すると、一回の行程が終わるごとに、最も大きな数字がリストの右端へと移動していくことになります。これを繰り返すことで、最終的にはリスト全体が小さい順(または大きい順)に並び替えられるのです。バブルソートは、アルゴリズムとしては比較的理解しやすいというメリットがあります。しかし、データの数が多くなると、比較や入れ替えの回数が増えてしまい、処理に時間がかかってしまうという側面も持っています。