ゲーム戦略の基礎: Mini-Max法
私たちは、チェスや将棋のような対戦ゲームをプレイする時、常に勝利を目指して最善の一手を考えます。しかし、ゲームは複雑で先を読むのが難しく、最善手を見つけるのは容易ではありません。そこで役に立つのが、「Mini-Max法」と呼ばれるアルゴリズムです。
Mini-Max法は、まるで未来を透視するかのごとく、ゲームの展開を可能な限り予測します。そして、その予測に基づいて、自分にとって最も有利な手を導き出すのです。
具体的には、Mini-Max法はゲームの木構造を想定し、自分と相手の行動を交互にシミュレートします。その際、自分は常に最大の利益を得られる手を選択し、相手は逆にこちらに不利な手を選択すると仮定します。こうして全ての選択肢を評価し、最終的に最も勝利の可能性を高める手を導き出すのです。
Mini-Max法は、ゲームの戦略を考える上で非常に強力なツールとなります。しかし、実際のゲームでは選択肢が膨大になるため、全ての展開を計算するのは現実的ではありません。そこで、探索する深さに制限を設けたり、有利な手を優先的に探索するなどの工夫が凝らされています。