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PPPoE: イーサネット時代のPPP接続

インターネットが広く利用されるようになった当初は、電話回線を通じて接続するのが主流でした。この時代、「ポイントツーポイントプロトコル(PPP)」という技術が広く普及しました。PPPは、二つの地点間でデータ通信を行うための手順を定めたもので、電話回線のような常に信号が送受信されている回線を用いることで、安定したデータ通信を実現していました。 しかし、インターネットの利用が進むにつれて、ウェブサイトの表示に必要なデータ量が増加し、PPPによる通信速度では限界を迎えるようになりました。そこで登場したのが、より高速なデータ通信を可能にする「ブロードバンド」です。ブロードバンドには、光ファイバーを用いたものや、ケーブルテレビ回線を用いたものなど、様々な種類があります。 近年では、スマートフォンやタブレット端末の普及に伴い、外出先でも手軽にインターネットを利用できる「モバイル通信」も一般的になりました。モバイル通信には、高速データ通信が可能な第4世代移動通信システム(4G)や、さらに高速な第5世代移動通信システム(5G)などが登場し、私たちの生活に欠かせないものとなっています。 このように、インターネット接続の技術は常に進化を続けており、私たちの生活をより便利で豊かなものにしています。
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イーサネットの通信を支えるCSMA/CD方式とは?

- CSMA/CD方式の概要CSMA/CD方式とは、「搬送波感知多重アクセス/衝突検出」と呼ばれる通信方式で、複数の機器が一つの通信回線を共有するイーサネットネットワークにおいて、データの衝突を避け、円滑な通信を実現するために欠かせない技術です。この方式では、まず送信したいデータを持っている機器は、回線が使用中かどうかを調べます。これを「搬送波感知」と言います。もし回線が空いていれば、データの送信を開始します。しかし、複数の機器が同時に回線の空き状態を確認して送信を開始してしまうと、データ同士が衝突してしまうことがあります。そこで、CSMA/CD方式では、データ送信中に回線の状態を監視し、他の機器からの送信と衝突していないかを常に確認します。これを「衝突検出」と言います。もし衝突が検出された場合、送信中のデータは破棄され、各機器はランダムな時間だけ待ってから再度送信を試みます。このランダムな待ち時間によって、同じ機器が連続して衝突を起こす可能性を低減し、他の機器に送信の機会を与えることができます。このように、CSMA/CD方式は、回線の状態を常に監視することで衝突を検出し、自動的に再送信を行うため、効率的かつ信頼性の高いデータ通信を実現しています。しかし、ネットワークに接続された機器が増加し、データ送信が頻繁になると、衝突の発生頻度が高くなり、通信速度が低下する可能性があります。